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おかあさんも、がんばっているの? 私は働いているので、息子を留守家庭に預けています。 緊張の多い学校が終わった後も、同じ敷地内にある「留守家庭」に息子は行かないといけません。 この留守家庭は100名ぐらいです。ちいさな部屋にぎゅーぎゅーです。 保育園育ちが多いので、どうしてもやんちゃな子どもが多く、子どもに対して指導員の数が少ないので、ちょっと心配。 わんぱくでやんちゃな子どもが多いので、どうしてもおこって注意する、ということが見ていて多いです。 本当は留守家庭に預けたくはありませんでした。 この環境は息子には負担なことばかり・・・。 放課後はもっと楽しく息子の得意な運動系の習い事をさせたかった・・・・。 早く夫が単身赴任から戻ってきますように−。 そしたら私は仕事を辞めて、息子と一緒に放課後の教室や課外活動がもっと出来るのに・・・。 -と、ぼやいていても仕方がないので、とにかくこの留守家庭で少しでも配慮していただこう!と役員に立候補しました。 とにかく指導員の方と仲良くなって、私と息子のことを理解してもらう機会を作らないと。 昨年度、「教員の共通理解」の資料を渡しましたが、ここでは通用しない世界でしたから。 役員は全員で5人で、5つのポジションがあるのですが、私は指導員の方と話す機会が多そうな役にしました。この役だと運営委員会もあって、校長先生、教頭先生、PTA会長さん達とも顔を合わせる機会があります。 4月の総会の時も(留守家庭なので、総会は夜の7時ごろはじまります)私だけかなり早く留守家庭に行って、準備のお手伝いをしました。そのときにひとりの指導員の方に息子のことを少しお話しました。 少しずつ、少しずつ、役員の仕事をするときに、息子の事を話していきました。 その指導員の方は、指導員の中でも「力のある人」なので、他の指導員の方にも影響を受けたと思います。 去年までは、「息子はどんな感じでしょうか?」なんて聞いても「いっぱいいるから見てられません。」という返事が多かったのですが、最近では指導員の方達から「少し声が出てきてますよ。いろんな人と遊んでますよ。」と教えてくださるようになりました。 さて、この留守家庭の保護者会の一番大きな行事である親子レクレーションが先日ありました。 この為に夏休み前から、役員で話し合ってきました。 特に先月は準備が大変でした。話し合いや準備も夜が多いので、息子には家でひとりさびしい思いをさせたこともありました。(頼みの上の娘は塾通いで10時近くに帰ってくるので) この親子レクレーションの準備は、息子にもたくさん手伝ってもらいました。 まず全員の名前をパソコンに入力するのに、名前の読み方を教えてもらいました。 そして、景品選びも息子とやり、景品の仕分けや車で運ぶのも手伝ってもらいました。 親子で楽しむのが一番の目的の親子レクレーション、当日私は息子のそばについてやることが出来ませんでした。うちは夫に来てもらったのでよかったのですが、他の役員のお子さんはおかあさんがそばにいないので、はずれて過ごしていたので辛く思いました。 みんな子どものためによかれと思って役を引き受けているのに、結局は子どもにさびしい思いをさせてしまうことになって・・・。 私が最後の「しめの言葉」を言うことになりました。 ステージの近くで待機している私に、夫がささやきました。 「○○が、おかあさん発表するの?大丈夫?と心配しているよ。」と。 大丈夫!私は息子に大丈夫顔サインを送りました。 親子レクも無事に終わり、家で息子と2人になった時に息子は私にこう言いました。 「おかあさん、○○が(発表を)がんばってるから、おかあさんもがんばっているの?」 私は、とっても嬉しくなりました。 「そうだよ!○○ががんばっているから、おかあさんもがんばろう!と思えるんだよ!」と答えました。 考えてみれば、息子は、私ががんばっているところを見る機会はこれまでなかったな、と思いました。 どこの家庭もそうですよね? 私が家事をたくさんしても、子どもにとってはそれは自然なことだし、会社の会議で発表をしても、それを子どもが見る機会はないし、おとうさん、おかあさんが仕事をがんばっている姿を子どもは見る機会などなかったのです。 今回、私があたふた頑張っているのを息子は見ていてくれた。 この子をほったらかしにして作業に追われて、、、と思っていたけど、息子は私を見ていてくれてたんだ。 そう思うと、いい機会だったな、と思いました。 そして、景品の中に入っているもので遊びながら、 「これは、うちが用意したんだよね。みんな持って帰ってたよね〜。喜んでくれるかな〜。」 と息子は言いました。 そうだよ。きっとみんな喜んでいるよ。あなたもいっぱい手伝ってくれたね。 「人に与えるよろこび」を一緒に感じ取ってくれて、おかあさんうれしいよ。 〜子どもが育つ魔法の言葉より〜 分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ。 (ドロシー・ロー・ノルト/レイチャルト・ハリス:著 石井千春:訳 PHP研究所) おまけのコーナー |
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2007年11月8日 はは |