第4章 第19話 なっちゃんのピンクのシュシュ その1の付録です


話せない子どもにとって、容姿の変化はかなり勇気がいることです。
(もちろん感覚過敏が理由である場合もあるのですが)

半袖から長袖へ(またはその反対)髪型の変化、めがねをかける、、、etc。

周囲から「おや?」と思われることを避ける傾向があります。

なっちゃんもそうです。いつも同じ位置で髪を結び、そして必ず青い玉がついたヘアゴムでないといけません。

私が最初に作ったおはなし「なっちゃんのおはなし」や、クラス理解啓発絵本「なっちゃんの声と心とお友達」も

そして、このお話しの「なっちゃんといっしょに」の初回からずーっと、なっちゃんは青い玉で髪を結んでいます。

なっちゃんはいつもこの青い玉で結んでいるんだよ、というのをみなさんにお伝えしたくて

第3話の4Pに、そういったシーンを盛り込みました。


うちの息子も、ちょっとそういう傾向がありますね。

例えば、「かっこいい服は、はずかしい」のだそうです。

私が買ってきた今風なかっこいい服は、何度パジャマになってしまったことか(涙)

だから最近は、服は必ず息子といっしょに買いに行き、「着るか?着ないか?」確認してから買うようにしています。

先日もジーンズを試着した息子。息子は足が細くて長いので、とっても似合ってたんです。

でも「かっこよすぎる・・・」という理由で、あきらめられてしまいました。ああ・・・orz



お話しの中に、牛乳パックで作った編み機というのが出てきますが、

底をくりぬいた牛乳パックに、わりばしをただ貼っただけです。この時わりばしの本数を奇数にするのがポイントです。

私が息子用に使った編み機はこれ↓



使用済みガムテープに、わりばしを9本貼り付けました。

これは牛乳パックよりも頑丈ですので、おすすめです。

わりばしの先は危ないので、セロテープで保護するといいですよ。

編み方の説明は、ここではちょっとむずかしいですね・・・。うーむ・・

編み方は検索すると出てくると思いますので、興味ある方は調べてみて下さい。(すみません)

では、このガムテープ編み機で息子が作った作品を紹介! ↓



きゅうりのエコたわしだそうです。でも、もったいなくて使えません!!

ちなみに娘が小学生の時に作った作品。(現在娘は高校生です)
これも厚い箱で私が編み機を作りました。



娘は根気よく長く編んだので、マフラーになりました。

最初から最後まで自分で作っていたので、端処理も雑ですが、私はあえて手を加えませんでした。

娘も自分で作ったので愛着があるようで、実際に登下校に身につけてましたよ。


お話しの中のなっちゃんも「手作りの力」で、パワーアップするところがあります。

これまでも、第6話の「みほちゃんのおうちへ」で、卵ボーロをおかあさんといっしょに作って、

ひとりでみほちゃんのおうちへ届けることができました。

あったかいうちに食べて欲しくて走って行って、そしてインターホンで自分の名前を言うことが出来ました。

また、第10話の「中庭へ」の先生と苦手なトマトを食べるときも、水やりなどお世話したトマトだったので、

食べることが出来ました。そして「おいしい」と先生に話すことも出来ました。


お友達といっしょにつくった「シュシュ」。しかも3人でおそろい。

なっちゃんは、そのシュシュをお友達といっしょに髪につけたいと自然に思いました。

外見が変わったなっちゃん。 どうぞ次回をお楽しみに。。。


※おまけ
私が春に作ったエコたわしとシュシュの一部です。



中央上がクワガタ。右上はシュシュです。なんとバナオも!



事務局メンバーと、ことばの教室の先生方がもらってくださいました。

                                                     2009年11月1日 はは


次回は 第4章 第20話 「なっちゃんのピンクのシュシュ その2」 


                                             

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