第4章 第17話 『学校公開日 その1』の付録です もしも願いが叶うなら、ハリーポッターの透明マントが欲しいと思っていました。 透明になって学校へもぐりこみ、息子の学校での様子を細かく知りたいと思っていました。 どのような分野においても、まず『観察する』『状態を理解する』ことは、とても大切と思います。 息子が話せなかった頃、私は息子の学校での状態が知りたくて知りたくてたまりませんでした。 息子の小学校は、毎年11月1日が学校公開日になっています。 学校によっていろいろみたいですが、息子の小学校は公開の時間は指定されてなかったので、 私は朝の会からはりきって行きました。なっちゃんのおかあさんのように。 でも当然こんな時間に来ている見学者などいません。 なんだか目立って私も息子もはずかしかったので、 なっちゃんのおかあさんのように、教室の後ろのロッカーと棚の間の隙間に、存在を隠すように座りました。 息子が1年の時の学校公開では、息子が思ったよりもずいぶんよくなっていたので驚きました。 10月に放課後の取り組みを先生と2人で、そしてお友達と2人でしていた成果を感じました。 この時の息子は、なっちゃんのように、朝の会や授業の発表は動作で示すだけでしたが、 休み時間では、教室内でお友達と大きな声で話しているのを実際にこの目で見て聞いて、私は思わず涙してしまいました。 参観日の時は、毎回専用の大学ノートを持って行き、息子の状態や周りの状況等気づいたことを片っ端から記録していました。 でも、参観日は普段とは状況が大きく違うので、あまり正確には把握できません。 なので、学校公開では、なるべく多くの状況を見ようと思っていました。 朝の会、授業、休み時間、給食の準備、給食、昼休み、掃除、帰りの会 学校での場面別の状況を知ることで、今後どのような手立てが必要なのか見えてきます。 ここで、息子が1年生の1月の状態チェック表を公開します。 この表は、まだKnet資料ができる前、Helping your child with selective mutism の本を参考に 私が作った表に、担任の先生が記入して下さった物です。 ↓ これは安心レベル表の一部です。(○付けは先生の直筆) ↓ そしてこれは発話状態チェック表の一部です。(○付けは先生の直筆) この表の結果で、みなさんは今後どのようなアプローチを考えますか? 教室内では発表以外はリラックスしている。ガヤガヤしていて大勢の人に注目されない場面では話せることがわかります。 では、一番苦手な健康観察のお返事も、教室の外でガヤガヤした状態だったら出来るのではないか? 授業の発表も、グループで発表したらどうなのか? ペープサートやお面をかぶっての発表はどうか? 休み時間ガヤガヤと騒がしいときに、音読の練習をしたらどうか? 他にも、もっともっとたくさんの事が思いつくと思います。 これまでも繰り返し書いてきましたが、状態を観察し把握することはとても大切です。 チェック表はKnetHPからダウンロード出来るようになっています。 このKnet資料No13は、その子にあわせて項目を変えれるように、rtfファイルにしています。 rtfファイルは一太カでもワードでも開けます。 自分のお子さんに、または生徒さんにあわせて修正して、是非使って下さい。 頭の中でわかっているようでも、実際に表にすると、新たな発見があるかもしれません。 最後になりましたが、今月は更新が遅れてしまい、すみませんでした。 来月も1日に更新は難しいかもしれません・・・。 次回は 第4章 第18話 「学校公開日」その2 次回も10月中に更新の予定です。 2009年9月8日 はは |
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