第4章 第14話 『あきらめない』の付録です なっちゃんは夏休みの教室で、先生に「はい」と言えたことで もうお返事ができる!とがんばりすぎてしまいました。 目標が高すぎたのですね。 今回は我が家の経験を描きました。 小学1年生の夏休み、息子はお友達のK君とたくさんチャレンジをして自信付いて 2学期はお返事がきっとできる!お返事をする!と宣言しました。 これは嫌な予感がしていました・・・。 私も、このなっちゃんのおかあさんのように、始業式の日はそわそわして会社で仕事をしていました。 息子が学童から帰ったとき、すぐにこのなっちゃんのように、私に抱きついて泣きました。 「どうして?どうして声が出ないの?話せるようになりたいよおおお。」 とはげしく、はげしく泣くのです。 もう、この日のことは、思い出すだけで私も泣けてきます。 教室でお返事ができなくて、その日は1日どんな気持ちで過ごしていたのでしょう。 しかも、私が働いているので、午後からも学童教室でこの辛い気持ちを抱えたまま、 ひたすら時間がすぎるのを、こらえていたのだと思います。 そんな息子の気持ちを思うと、私もいっしょになって、長い時間息子を抱きしめながら泣きました。 あとで先生にこの日のことをお聞きました。 先生は「本当に今にもお返事しそうでした。」と。 息子はこの日、本当に本当にお返事がしたくて頑張ったのだと思います。 こういった目標が高すぎた為に起きた「失敗体験」も 今後の事を相談出来るきっかけ=チャンスに変えることができればいいと思います。 私もこの日の失敗体験で息子に放課後の教室を提案することが出来ました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 出来る!と思ったことが出来なかったりすると、悲観的に考えがちになってしまいます。 もう、そうなるとすべてが悲観的になってしまって「ああ、もうだめだ。いやだ。」 と、感情に支配されてしまいます。 そうなったら、、、まずはその感情をSTOPさせるために、 なっちゃんのおかあさんのように、パッと場所を変えてみてはどうでしょうか? 「もうだめだ。何にもできない。学校に行きたくない。」となってしまっている感情を修正させるために、 おかあさんはなっちゃんにポジティブな言葉がけをしています。 なっちゃんは、おかあさん作成の「できたこと表」を見て 「ああ、そういえば」と自信を取り戻していきます。 これは息子がたまに使う言葉です。 私と話していて息子は「ああ、そういえば(そうだった。だから大丈夫)」と気づくことがあります。 おかあさんは、子どもにポジティブな言葉がけをして、 いっしょに前を向いて歩いていきましょう。 時々休憩をとって、心のエネルギーを充足させることも大切と思います。 次回は 第4章 第15話 「放課後の教室 〜黒板〜」 7月1日更新予定です。 2009年6月1日 はは |
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