第3章 第11話 『教室へ その1 〜なっちゃんの視点より〜』の付録です


話せない子どもにとって 学校という場所は もっともつらい場所だと思います。

なっちゃんは 四つ葉のクローバーを教室へ持って行きましたが

このように、学校へいく楽しみのようなものを持って行って、教室に置かせてもらうのはどうでしょうか?


私もなっちゃんのおかあさんと同じように、四つ葉のクローバーを学校へ持って行きました。

この四つ葉のクローバーは、生協で球根を買いました。

娘が高校に合格しますように!と願いながら、大切に育てました。

これです↓


無事に合格しましたので、この縁起物のクローバーを、息子の教室へ置かせていただきたいと思うようになりました。

息子に相談しますと「持って行きたい!」と言いましたので、息子と一緒に鉢を買いに行きました。

息子が選んだのは、水色のチェックの柄の鉢。なっちゃんの鉢と同じです。

その鉢にクローバーを少し植えて、息子といっしょに先生に渡しました。

「3年○組のみんなに幸運がきますように」


クラスのお花係の女の子が 水やりをがんばってしてくれて クローバーが少しずつ増えていきました。

息子は、よくクローバーの様子を私に報告してくれました。

毎日楽しみに観察していたのでしょう。

ある日、ピンクのかわいい花が咲いたとき、お花係の女の子が息子に

「○君、かわいい花が咲いたよ!」と教えてくれたそうです。

この時の息子は 本当にうれしくて そして誇らしかったと思います。


もうすぐ春ですね。春になると幼虫が表に出てきますが、

虫好きな男の子だったら 幼虫を学校へ持たせるのはどうでしょうか?

3年生になると理科がはじまり、青虫から蝶までの成長を勉強しますので、いい勉強だと思うのですが・・・。

幼虫に限らず、毎日変化があって楽しめて観察できるものが教室の中にあると、よりいいと思います。


今回のお話は、なっちゃんのおかあさんが登場していません。

でも実は ちょっと距離を置いて見守っているんです。

なっちゃんが教室へいるときも 中庭からこっそり見守っているんですよ。(描いてませんが)

これまで橋渡し役だったおかあさんは 少しずつ離れていきます。 
 
次回は 第12話 「教室へ その2」です。

                                             2009年3月1日 はは
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