「なっちゃんといっしょに」の連載をはじめて1年になります。

今月のお話の前に、この1年の「なっちゃんのスモールステップ」を振り返りたいと思います。
(今月のお話は、このページの一番下から入れます。)


このお話は、「Helping Your Child with Selective Mutism」(翻訳本出てますが、ここでは省略します。)

と、Knet資料やKnet本を基に、なっちゃんのスモールステップを私が立てて、それに沿って書いています。

実際に私が体験したことや、他の会員の方の書き込みを組み合わせています。


ここで初めて書きますが、なっちゃんは実在の人物です。

なっちゃんは、私の小学時代の友達です。私と2人きりの時だけ、お話ししてくれる女の子でした。

あの頃のなっちゃんを、タイムマシーンで現代につれてきて、

私がおかあさんになって、なっちゃんをなんとかしたい!

そういう想いから、なっちゃんのお話は作られています。


ですから、このお話を読んで下さっている保護者の方は是非お子さんに

「なっちゃんは本当にいるんだって。こうやってだんだんとよくなっていったんだよ。」

と、お話ししてくれたら・・・と思います。



まず、安心度チェック表と発話状態チェック表をつけて

なっちゃんの状態を把握することからはじめました。

なっちゃんにとって、安心できる活動・安心できる場所・安心できるから徐々にステップをあげていきました。

なっちゃんのこれまでの活動・場所・人の階段
1 自宅玄関の外でしゃぼんだま
(話さなくても遊べる。口・のどの運動)
2 自宅リビングでみほちゃんと遊ぶ。母親もいっしょ
ポップコーン作り・キーボードで音遊び
(さわがしい遊びで発話を意識させない)
3 自宅リビングでみほちゃんとスライム作り母親もいっしょ
みほちゃんの前で初めての発話。
4 自宅なっちゃんの部屋でみほちゃんと2人きりで遊ぶ。
5 知っている人がいない遠い場所のプールでみほちゃんと遊ぶ。
遠い場所でたくさんの経験を積ませて、自己肯定感を獲得させる。
6 自宅の庭でみほちゃん家族と花火(初めての人なので暗い環境で助ける)
7 自宅近所を散歩(緊張が高いので夜に)何度も繰り返す。
8 みほちゃんの家で遊ぶ。みほちゃんの家近くを昼間散歩
9 学校が見える公園で母親と遊ぶ(学校が見えない夜に)
10 学校が見える公園へ母親と行く(雨の日 雨音と傘でガード)
11 学校が見える公園へみほちゃんと鉄棒の練習(誰もいない朝早く)
12 学校の校庭でみほちゃんと鉄棒の練習(誰もいない夏休み)
先生と携帯電話で初めての発話。
13 学校の中庭で先生とみほちゃんと水やり
先生の目の前で初めての発話。
14 学校の教室へ 初めて先生に自分から話しかける今月3月更新のお話です。
15 ・・・・まだまだこれからもステップが続きます。

みなさんも、お子さんの状態を観察して、そして計画表を立ててみてください。

なかなか計画通りにはいかないと思いますが、楽しく、無理なく、繰り返し、繰り返し、が大切です。

では、今月のお話 
教室へ その1 〜なっちゃんの視点より〜です。


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